クレイジージャーニー、本多有香さんの「犬と、走る」を読んでみた
今日はクレイジージャーニーネタです。
僕はこの番組に出演されて、気になった方のことは「もっともっと詳しく知りたい」と思う性格なので、番組後にインタビューやテレビ番組、ウェブ記事、何か執筆されてる方ならそれを買って読むようにしています。
例えば辺境作家の高野秀行さんやスラム街によく行かれる丸山ゴンザレスさん、日本で唯一8000m峰14座制覇を成し遂げた竹内洋岳さんの情報は、特に調べました。
その人を知るうえで特に心がけるようにしたのは「本人が執筆した本」を読むことです。
インタビューやウェブ記事は、その人の情報について知るには最適です。
ただ、僕の知りたいのは「結婚しているのか」とか「学歴は」とか「恋人はいるのか」とかそんなくだらないことではなく、
「その人がどのような考えを持っているのか」とか「人間性」だとか「何が彼(あるいは彼女)にそうさせているのか」といったことです。
その部分を知ることで、その人の生き方や考え方を自分の人生に、何かの形で役になるのではないか、と思っています。
そして、改めてそう思わせてくれたのが今回ご紹介する「犬と、走る」という本です。
4月13日に放送されたクレイジージャーニーに出演された、本田有香さんという方が執筆した本です。
彼女は学生時代にカナダに旅行した際、犬ぞりレースに魅了されます。大学卒業後は普通に就職したものの、犬ぞりレースの夢を捨てきれず単身カナダへ。
カナダ〜アラスカ間の約1600kmのレースに挑み、2012年の4度目の挑戦で完走を果たします。
レースを行うマッシャー(犬ぞりを行う人)になるための過酷な下積み時代を経験し、何百万円というレース資金を貯めるためにいくつもの仕事をし、さらにはレースのために偽造結婚まで考える。まさに波乱万丈。
レース中での喜び、葛藤も、カナダの大自然の中で、自分の力で住むための小屋を建てるエピソードも赤裸々に描かれています。
こうして見ると、ただやりたいことをやっているだけのように見えますが、彼女自身しっかりと夢と目標を抱き、譲れない信念をもっているように思えますね。
その生き方からは多くのことを学べました。
大学生のぼくからすると、こんな生き方をしている人って本当に尊敬します。
夢を諦めずに突き進み、中途半端じゃない人の話は何度見ても心に突き刺さります。。。
番組では本多さんのことをさら〜と放送していたのですが、「番組と本の中の人は違う人なんじゃないか」というくらい内容の濃いものでした。
多彩な表現で書かれており、ページをめくる手が止まりません。笑
こんなに心を掴まれたのは、彼女の犬への愛情、レースでの葛藤がいい意味で生々しく描かれているからかもしれません。
何かいい本はないかと迷っている方、特に女性の方に、是非オススメしたい一冊です。